
こんにちは、一般人投資家の「いっぱん」です。
今回の内容は以下の通りです。
▶️はじめに
メニコン(7780)は、コンタクトレンズの製造販売を手がける上場企業で、株主優待制度が充実していることで個人投資家から人気を集めています。
本記事では、メニコンの企業概要や株価・指標(PER・PBR・配当利回りなど)、直近の業績、そして注目の株主優待内容について詳しく解説します。また、同業他社である「シード(7743)」との比較も交えながら、メニコン株の投資妙味についても検討します。
「配当+優待」で安定収入を目指したい方や、長期保有銘柄をお探しの方にとって、きっと参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
👀メニコンの会社概要など
- 会社概要
株式会社メニコン(7780)は、コンタクトレンズおよびその関連商品の製造・販売を主力とする精密機器メーカーです。製品には、ソフト・ハードコンタクトレンズ、使い捨てレンズ(1日・定期交換型など)、カラー・遠近両用・オルソケラトロジーレンズなど多様なタイプがあります。ケア用品(レンズ洗浄液など)も手がけています。 - 特徴・強み
定額制サービス「メルスプラン」を提供しており、会員制による継続需要が見込めるモデルを有していることが強みとされています。販売店網も国内に多数持っておりブランド認知度・提供サービスの一体感が比較的強いとされています。 - 業界内ポジション
日本国内のコンタクトレンズ分野での主要企業の一つ。シード(7743)、HOYA(7741)などが競合。他社との差別化要因として、商品ラインナップの広さ、ケア用品との提携・一貫提供、「メルスプラン」のようなサブスクリプション型・会員型サービスが挙げられます。
📝メニコンの基本情報(株価・指標など)
以下は、直近の公表データ・予想データを含めた主要指標です(2025年9月21日時点)。
項目 | 数値 |
---|---|
株価 | 1,148 円 |
時価総額 | 881億円 |
PER | 14.7 倍 |
PBR | 1.01倍 |
1株あたり配当金 | 28 円 |
配当利回り | 2.44% |
配当性向 | 37.8%(2025年3月期実績) |
ROE(自己資本利益率) | 実績で6.83%(2025年3月期)/予想で6.89% |
ROA(総資産利益率) | 実績で3.06%(2025年3月期)/予想で3.18% |
自己資本比率 | 45.4% |
その他指標として、業績の伸び率(売上高・利益)や利益率の推移も直近期でそこそこ安定しており、過去数期の営業利益率は7〜10%台。

「店主」
100株で11万4千8百円と買いやすい、時価総額は881億円で小から中規模企業、PERとPBRは適正水準で割安感・割高感ともになし、配当利回りは2.44%と低い、配当性向は無理してなくて安心、ROEとROAは低めで稼ぐ力は強くない、自己資本比率は問題なし。
💰業績(売上・利益・収益性など)
ここでは通期を中心に直近数期のデータを整理します(数字は百万円単位での実績または会社予想)。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終利益 | 1株当たり利益(EPS) |
---|---|---|---|---|---|
2023年3月期 | 110,194 | 12,062 | 11,755 | 7,377 | 97.3円 |
2024年3月期 | 116,192 | 8,951 | 8,225 | 4,538 | 59.7円 |
2025年3月期 | 121,491 | 10,051 | 9,607 | 5,621 | 74.0円 |
2026年3月期予想 | 125,000 | 10,200 | 9,500 | 5,800 | 78.3円 |
※ は過去最高。
- 売上高の推移:2023→2024→2025年3月期で、110,194 → 116,192 → 121,491 百万円と順調に増加。
- 利益の変動:営業利益・経常利益は波があるが、2025年3月期には再び利益が改善。最終利益は2024年3月期にやや落ち込みが見られたが、2025年3月期には4,538 → 5,621 百万円へ回復。
- 収益性指標:ROE・ROAにも表れており、2025年3月期で ROE 約 6.83%、ROA 約 3.06%。
- 利益率:営業利益率としては、2025年3月期営業利益 / 売上で約 8.27%。
これらから、メニコンは売上を伸ばしつつ、利益および収益性を維持・改善しようとしているものの、外部環境・コスト変動の影響を受けやすい構造であることが読み取れます。

🎁株主優待内容/シードとの比較
メニコンの株主優待
以下、現行の優待制度の主な内容です。
- 権利確定月:3月末日。
- 単元株数:100株以上。
- 保有期間の条件:2026年3月末日以降からは、1年以上継続保有が条件となる。
- 優待内容(選択制):「1~10」の商品の中から1点選択。
内容の例:
1. メニコン優待券 10,000円分(自社店舗等で利用可)
2. コンタクトレンズ用ケア用品セット
3. サプリメント機能性表示食品「LB フローラ」
4〜10. 動物用サプリ、食品、寄付など多数の選択肢。 - 配当との併用:優待+配当を考えると、株購入コストに対する総合的な利回りを判断する材料になる。
- 優待利回り:10,000円分の優待券を選択した場合の優待利回りは、8.7%となる。
シード(7743)の株主優待との比較
以下、シードの優待制度の特徴をメニコンと対比して整理します。
比較項目 | メニコン | シード |
---|---|---|
権利確定月 | 3月末のみ | 3月末のみ |
単元株数 | 100株以上 | 100株以上 (1,000株以上、3,000株以上、10,000株以上と細分化されている) |
保有期間条件 | 2026年3月末以降は 1年以上の継続保有が必要 | シードも 1年以上継続保有が必要。 |
優待内容の選択肢 | 自社優待券(10,000円分)、ケア用品セット、食品、サプリ、寄付など多様。比較的高額な優待券がある。 | Aコース(優待券)、Bコース(ケア用品セット)、Cコース(寄付・QUOカード・名産品)など。 |
優待の価値 | 10,000円の優待券などがあるため、株価と比較すれば一定の価値はある。 | Cコースのポイントを、地方名産品やQUOカードに交換できるため、価値は高い。 |
配当利回り | 2.44% | 2.73% |
総評(比較)
- メニコンは優待品の選択幅が広い点が強み。優待券という分かりやすい高額な商品があること、ケア用品だけでなく寄付や食品・サプリなども選べる点で株主側の選択肢が豊富。
- シードは地方名産品やQUOカードと交換できるポイントを選べるため、優待目的の投資家にはシードの方が魅力を感じる可能性がある。
- 両社とも保有期間条件を設け始めており、長期保有を促す方向性にあることが共通している。

💡まとめ
メニコンを投資対象として検討する際のポイントは以下の通りです。
メリット
- 安定感・ブランド力
国内での定額制会員サービス(メルスプラン)を持ち、継続的な収入基盤が構築されており、定期需要・ケア用品需要といった付随ビジネスもある。 - 優待の選択肢が豊富
優待券やケア用品だけでなく、食品や寄付などライフスタイルによって使い分けられる幅があり、株主優待を重視する投資家には魅力的。 - 収益改善傾向
売上の増加、利益の回復が見られ、営業利益率など収益性指標もある程度改善してきている。ROE・ROAも徐々に上がってきている。市場からの評価(PER・PBR)も過度に割高という水準ではない。 - 配当も安定性志向
配当利回りが2.4~2.5%程度で、高利回りとは言えないが、配当性向も30~40%台で無理のない水準。連続配当の維持や増配期待が一定ある。
注意点・リスク
- 利益の変動
過去に営業利益・最終利益での落ち込みが見られ、それはいくつかの期で売上原価・販管費率の変動などに起因している可能性がある。コスト構造や競争環境の変化に敏感。 - 収益性指標が高水準ではない
ROEは直近では6~7%程度。ROAも同様に3%前後。業界平均・他銘柄との比較で「優れている」「特に高収益」と言い切るにはもう少し改善が必要。 - 優待利回りの見えにくさ/制度変更リスク
優待利回りが明示されていない点、優待改悪などの制度変更リスクは意識しておくべき。 - 競争が激しい市場
国内だけでなく国外からの参入・価格競争・技術革新(素材・快適性・安全性など)での競争がある。ケア用品や衛生規制などでもコストが上がる可能性。
総合判断
メニコンは「優待重視+長期保有を前提としたポートフォリオ」の一員として十分検討に値する銘柄です。
ただし、高成長株というよりは安定成長株という位置づけ。そのため、配当と優待を含めたトータルリターンを見込むならば、コスト管理・制度変更・業界の動向をよくウォッチする必要があります。
※この記事は、銘柄の紹介や情報提供を目的としたものであり、特定の株をおすすめするものではありません。
株式投資にはリスクがつきものですので、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
また、記事内の情報は執筆時点での内容に基づいています。今後、企業の業績や市場環境などによって状況が変わる可能性もありますので、最新の情報をご確認の上、慎重にご判断ください。
おまけ
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